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バングラデシュで出会ったイスラム教の若者達 1

■「黄金のベンガル」は今

バングラデシュという国をご存知だろうか。
インド東にある人口1億5千万人を超えるイスラム教国だ。
人口の割に国土は狭く1平方km内の人口密度は1000人と日本の3倍近い。
もともとはインド領の一部であり有名な東インド会社が
拠点を置いていたのもこのあたりだったという。

バングラデシュの人々は、厳しい階級制度を中心におくヒンドゥー教から
イスラム教へと改宗し東西パキスタンとしてインドから独立をしている。
その後、言語の違いや西側パキスタンに偏った政策などから対立し、
現パキスタンとの独立戦争を経て1971年に建国されている。

長く続いた独立戦争の爪痕は深く、ヒマラヤ山脈を水源にし
飛び抜けて肥沃な大地を誇った黄金のベンガルは、
いまや世界最貧国の一つとなり
国民の多くが1日1ドル以下での生活を余儀なくされている。

飛行機の窓から見下ろすバングラデシュは
川や池が一面に広がる巨大な湿地帯の様な風景だった。

■世界最貧国に存在するパラドックス

バングラデシュの首都ダッカは激しい渋滞の街だ。
その中をかなりの頻度でドイツ製の高級車が駆け抜けていく。
同国の自動車輸入関税率は200%超えており、仮にベンツのSクラスを
手に入れようと思えばハンパではない費用がかかる。

2008年のバングラデシュの一人当たりの名目GDPは512ドルだ。
単純計算で一日あたり約1.4ドルで生活している事になる。
どうしてこれだけの車が走っているのか不思議になる。

■くすんだ風景の中に点在する異質な世界

ダッカは古い建物がゴミゴミと立ち並ぶ少しホコリっぽい街だ。
そのくすんだ色合いの中に時々、欧米風の近代的な建物が点在する。
私が宿泊した欧米系ホテルはダッカの中心部に存在し
そこだけ周りのモノクロの世界と隔絶した雰囲気を醸し出していた。

実際のコントラスト差は遠景よりも近景のほうが際立っていたかもしれない。
ホテルのエントランスには屈強なガードマンが立ち、同国の一般的な人々の入館を拒絶する。
ホテルには海外先進国のビジネスマンや現地の特権層しか入場を許されないのだ。
99%の人達はその前を通り過ぎるだけで一生入館を許されることはないのだと思う。


最近は日本でも、格差という言葉をよく耳にする。
それでも日本の国内で身なりや資産の状況だけであらさまに差別される経験は少ない。
もちろん、会員制の倶楽部やそれに類するものが存在する事は確かだが、
街の中心部に堂々とそびえるホテルが
その国に住む一般の人々を拒絶する環境は日本に住んでいると想像できない。

もちろん、ホテル内の物価はべらぼうに高い。おそらく東京よりも高いのではないだろうか。
コーヒー一杯の注文も躊躇するレベルだった。

その一方で特権層と思われる現地マダム達が高額なブランチを気軽に楽しんでいた。
支払いはおそらく数百ドルだろう。
ダッカでは、くすんだ貧しい街中に綺羅びやかで異質な世界が点在する。
エントランスのドア一枚先は貧困と無縁な綺羅びやかな空間だった。


続く。
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